第1章 魅惑のルビー【S×O】
【SHO】
逆らうことなく、
為すがままの智くん。
きっと、逆らっても無駄だって、長年の付き合いでよ〜く分かってるんだ。
両手首を繋ぐ白い手錠と、
黒いアイマスク。
秘部をやっと覆うだけの布しかない、
エロいパンツ……
不安げに身を捩るその中心は、
もう形を変えているじゃん!
ホントは期待してるの、
バレバレだからね(o^-^o)
知ってるし、俺~♪
実はこういうシチュエーション、嫌いじゃないって。
直ぐにでも触りたい衝動を押さえて、
智をベッドに横たえた。
「智くん、手を上げるよ……そうそう…」
手錠に繋がれた両手を頭の上に持って行く。
俺はその手錠を、側にあったコードでベッドレストに縛りつけた。
「あ…翔、くん…」
「これで、智くんの自由は奪われたって訳…
抵抗しないでね?」
俺の言葉に、智くんは不安げに膝を擦り合せながら、
「抵抗って…翔くん…何、するの?」
「フフフッ…大丈夫だよ…痛いことはしないからね♥」
「……うん…」
不安げな智くんは、ちょっと放置して、
俺は、ニノがくれた紙袋を取りに行った。
その中には、綺麗なグレーの羽根が……
そう。
中世の頃なんかに貴族が手紙を書いていたような、
あの羽根のペン…
ニノの映画にこんなの出て来たっけ?
…まあ、小道具だったのかもしれないしね…
『これは使える』
と心の中でニノに感謝し、俺は羽根を片手に、
ベッドに乗った。
さてと。
智くん、シゲに聞かせたのより、100倍可愛く鳴いてもらうからね~…覚悟して♪
「翔くん…何?どこ行ってたの~?」
「ん~?智くんを気持ちよくしちゃういいもの持ってきたんだ~♪」
「な、何?それって…」
「なんだろうね~…当ててみてよ♪」
俺は、無防備に晒された、彼の脇腹をスーッと羽根で撫でた。
「あっ…」
不意に来た緩慢な刺激に、
智くんは思った以上の反応をして身を捩った。