第1章 魅惑のルビー【S×O】
「ありがと♪」
笑顔でそれを受け取った俺は
すぐにピキンと固まった。
これ……
ビキニタイプの
一番きわどいヤツじゃん( ̄▽ ̄)
チラ…と翔くんの顔を見ると
意地悪そうにニヤリと笑ってて。
…わかりましたよ…
今日は貴方様には
逆らえないってことね…(;-ω-)
俺は仕方なく翔くんに背を向けて
そのピチピチパンツを急いで穿いた。
それから前を行く翔くんに
手を繋がれて…
とぼとぼと寝室に向かう。
なんか……ドナドナ?
いや、処刑台か?
翔くん…何するんだろう…
俺…何されるんだろう…
なんとも言えない期待と不安の入り混じった
ぷるぷるとした甘い気持ちのまま
翔くんと一緒に寝室に入った。
ベッドの上にはグレーの袋と
翔くんが移動に使うアイマスク…
アイ…マスク?
「智くん…おいで?」
ベットの端に腰かけた翔くんが
ニコニコしながら膝をポンポンと叩く。
ようやく見せてくれたその爽やかな笑顔が
天使のものなのか悪魔のものなのか…
背中の辺りがソワソワするのを
なんとか抑えながら
抗うことの許されない俺は
こわごわという体でその膝を跨ぐ。
「んふふ~♪」
なんだかとても嬉しそうに笑いながら
翔くんはアイマスクを手にとって
さも当たり前のように
俺の目にパカッとはめた。
「勝手に取っちゃダメだからね~?」
視界が遮断されると
ドキドキが急激に加速していく。
「あの…翔くん…?」
「だいじょぶだいじょぶ♪
次はね、両手を胸の前に出して?」
ドキドキがバクバクに変わったけど
おとなしく手を出すしかない。
夏疾風の鼻歌を歌いながら
その手を取る翔くん…
その楽しそうな感じが
怖くてたまんないんですけど…(>ω<〃)
心臓の音が身体中から聞こえてくる…
…と思ったら。
俺の両手首に何かが嵌められた。
…ふぇ?
拘束…された?
「翔くん…これ…」
「ふふ♪…シリコン製の手錠♡
智くん…よく似合ってるよ~♥」