第7章 悶々ガーネット【N×S】
【翔】
出張帰りの飛行機の中。
ずっと考えているのは
ニノのこと…
ニノのことだけ……
さすがに社会人としてのモラルとか
キッチリ屋の性格とかがちゃんと機能して
研修中は身を入れて聞いたけどね( ̄∇ ̄*)?
あの日のニノ、が……頭から離れない。
照れくさそうにハニカムように笑う横顔も
「翔ちゃん♪」て見上げてくる揺れる瞳も
時々放ってくるツンデレのツン君のほうも
俺にはぜーんぶ
『可愛さ♡』しか連れてこなくて。
身体も俺より一回りちっちゃいし。
その華奢な感じが…また可愛いし。
恋人になれて
いつか…そうなる日がきて
ニノと裸で抱き合うことになったら……
当然?もちろん?絶対に?
俺がニノを抱くもんだと思ってる。
いや……思ってた……
でもあの日見たニノは
明らかにオスのオーラが
むわわん♡と全面に出ていて
噛みつくようだった激しいキスも
俺を咥えながらよこす上目遣いも
風呂場で感じた後ろからの熱量も
全てが『翔ちゃんを抱きたい』って
言ってたような気がして…(◎-◎;)
西畑が言ってた
『二宮先生って…男らしい』って…
…そういうことなのか…?
ニノが……俺を、抱く……?
俺が……抱かれる?
ちょお待って……
抱かれるってことは…
…突っ込まれるぅぅっ(*゚◇゚)?
「だぁぁっっ(>ω<〃)!」
思わず身体にチカラが入って
小さく叫んでしまったら。
隣の席でイヤホン挿したまま
眠ってたおとっつぁんが
ビクッ!と体を震わせたから
慌てて自分の口を押さえ込んで
心の中で詫びを入れた。
いやいや待て、って。
抱かれるのってさ?
フツーは可愛いほうじゃね?
智くんだってさ…
何考えてるかわからない宇宙的な感じとか
面白いタイミングでホニャ…と笑う儚さとか
どぉ~考えても彼のほうが
絶対的に可愛かったわけでっ…