第7章 悶々ガーネット【N×S】
「ねえ、ニノさ、セックスの時、したなの??」
…………し、しっ、舌?下?シタ??
「俺が翔ちゃんと分かれた理由がそれだからさ…
ニノは、どうなのかな~?って思って」
………今この人、凄く重要なこと言った?
言ったよね!?
「…分れた、理由…って、あの…」
「あ、これ翔くんに言ってなかったっけ~
あ、すみませ~ん。緑茶ハイくださ~い🎵」
「ちょっと!!」
呑気に緑茶ハイなんか頼んでる場合じゃないでしょ!
つ~か、緑茶ハイって何だよ~?
「なに?あ、ニノも緑茶ハイがいいの~?」
「そうじゃなくって!!」
「シーっ…声が大きいってば…」
そう言ってくすくす笑う大野智…
…こいつ///俺のこと揶揄ってんのか!?
まあ、確かに…
周りの先生たちも席に戻って来たりしてるし、
核心に触れる話は、危険すぎるかも…
「場所変える~?俺が知ってることなら話すよ~♪」
どうしよう?この人に、聞いてみようかな?
「じゃあ、最初の目的通り、ここ抜け出す?」
「おっけ♪じゃあ、二人で抜けると目立つから、俺が先でるから、5分後にニノね?」
「分かった…どこに行けばいい?」
「じゃ、LINEする♪」
そして、大野さんはトイレに行くようなふりして席を立ち、そのまま帰って来なかった。
暫くすると、大野さんからLINEが。
『駅前のSHiDAXに入ったよ。
受付で大野って言えばいいから』
きっちり5分後…
あの人、案外ちゃんとしてるんだ(・_・;)
俺は、同じようにトイレに立つ振りで会場を出た。
大野さんとカラオケ??
歌うのかな?
俺と大野さん、ふたりで~?
まあ、話しを聞かれないっていうところに
重きを置いての場所設定だとしたら、
カラオケボックス程最適な場所はないからな~…