第7章 悶々ガーネット【N×S】
【翔】
何が……起こった……?
精を放って力の抜けた身体と
ぼんやりとした頭で考える。
キャラメル味のキスを煽りにして
少しだけ攻めにいこうかと思っていたのは
…俺のはずだった…よな?
それなのに…
逆に攻められるようなキスで
カテンコテンになった息子を
ニノに
触られ
握られ
擦られ……
あぁっ…嘘…っ……
マジでぇっ…(〃ノωノ)?
急に小っ恥ずかしくなって
両手で顔を隠すと
「着替えないと、気持ち悪いよね?」
とか言うニノの手が
あっという間に俺の下半身を露わにしていた。
えっ(*゚◇゚)…ちょっ……
反射的に身体を折り曲げて
息子を隠すと
クスッと笑うニノがソファーを下りて
俺の膝の前にペタリと正座して
「翔ちゃん…綺麗にしてあげる♡」
むふふ( *^艸^)♪
と可愛く微笑んだ。
…へ(◎-◎;)?
き、綺麗に…?
どどどどうやって…?
シャワーに行くとか?
「ね、ほら…身体を起こして?」
ニノの手が
俺の肩を押し上げようとする。
まさか…
まさか、な…(*゚∀゚*)?
キスやハグ以外
あんなに避けてきたニノが……いきなり?
…それでも。
その先に進みたいのは
俺の悲願なわけで。
今日のこのニノの積極性を
萎ませるようなことは
絶対にしちゃいかん!と思うわけで。
俺はソロソロと身体を起こして。
でもババーンといくのは
やっぱり小っ恥ずかしくて。
辛うじて身につけているTシャツを
ビローンとめいっぱい伸ばして
やたらとウェッティな息子に被せた。
クスクスを堪えるような
相変わらずラブリーな笑顔のニノが
そのTシャツに手を伸ばしてくる。
「あぁ、もう…ベタベタじゃん」
「…ニ、ニノ…?」
「はい、ほら…手ぇどけて…」
「いや…でも、あの…」
「翔ちゃん?…どーけーてぇー?」
いつの間にか俺の膝を割って
グイっとくい込んできたニノの笑顔に
チロリ…と
情欲の焔が見えた気がしたのは
…気のせい?