• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第7章 悶々ガーネット【N×S】



「翔ちゃんが食べたいって言ってた、
限定のアイスクリームあるよ♪」

「えっ??アイス…?今…??」

翔ちゃんは、明らかに動揺したけど、
ワザと澄ました余裕の顔を作って、

「食べよっか?」
そう笑った。

「うん…でもその前に、湿布貼っとこうよ」
「湿布~?いいよ、もう治ったし…痛っ///」

指で突っついて、痛さに顔をしかめた。

……そんなとこもだよ!!翔ちゃん!


「ほら、もう一回、おいでよ」


俺は、もう一度翔ちゃんを膝枕し、
少し腫れてる頬に、
半分にカットした湿布を貼ってやった。

「これでよし、っと…」
「ありがと」
「顔が半分腫れ上がってたら、イケメンが台無しだからね~…」

そう笑ってあげると、翔ちゃんは少し唇を尖らせて、

「イケメンじゃないし…それに、腫れてたからって、特になんにも気にする奴なんか…」

「ホントにそう思ってる~?」


……翔ちゃんが、また吸い込まれそうな大きな目で、じっと俺を見つめた。

「…翔ちゃんのこと、好きな奴なんか、たくさんいるんだから!大学の時から…今だって…」

「ニノ……」


何、急に!?


翔ちゃんは、俺の膝から身体を起こし、
真面目な顔して俺を見つめた。

「俺なんかよりさ…ニノ…お前だよ…」

俺??

「一緒にいると融け込んじゃって、学生たちとの区別がつかないくらいだけど」

ど、どうせチビですよ~(*´з`)

「じつはこの間、2年の西畑に相談されたんだ…ニノのこと好きかも…って…」

「えっ??西畑って、あの…」

「うん……『あいつ、女の子みたいに可愛いからな~』って笑ってごまかそうとしたんだけど…

女の子っていうより、そんなニノの中に時々見える男らしさが堪んないんだって!」

「男らしさ……」

「な~に分かったようなこと言ってんだよ!って、茶化しちゃったけどさ…」


……翔ちゃん……


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp