第7章 悶々ガーネット【N×S】
あいつマジだったらどうしよう?
なんて首を捻った。
……俺、やっぱロ翔ちゃんのこと…
この人のこと抱きたい…
俺が踏み込んでいけない…
先に進めないでいる訳……
それはさ、
俺と翔ちゃんの思い描く『その先』の違い…
突っ込んで話したことないけど、
翔ちゃんは恐らく、俺を抱きたい、
と思っている…んじゃないかな?
んで、俺も何となくそうなるんだろうな…
って思っていた。
付き合い始めた時は、だ。
でも、恋人目線で彼のことを見る様になって、
改めて知った櫻井翔の別の顔…
本人は絶対に気付いてないだろうけど、
男なら…
そっちに興味がある男なら誰でもきっと、
この人のこと組み敷いてみたいって、
そう思うんじゃないかな?
捕食される側の小動物のみたいな、
追いつめられて怯えた目を、見て見たい……
俺の中の雄の部分が、
そこは譲れないんだって、そう叫んでいる…
気付かなかったその気持ちが、
日を追うごとに俺の中で大きく膨らんで、
翔ちゃんと一つになりたい気持ちの正体は、
彼を貫きたいという衝動だったと分かってしまったんだ。
………それを伝えられるのか?俺…
俺を抱くことを信じて疑わない彼に、
俺……
「お~、濃厚!やっぱこれが一番だよな~」
そう言いながら、取り寄せた北海道のアイスクリームを口に運ぶ翔ちゃん。
スプーンを口から出す時のその舌遣いを、
再びロックオンの俺…
何つ~色気だよ……(≧▽≦)
あの舌で、
俺のジュニアを……くまなく…
「ニノ?早く食べないと融けちゃうよ~?」
「えっ?ああ…うん…
だけど~、これは融け始めが旨いんだって!」
甘い甘いキスの後、
ふたりで仲良くアイスを食べて…
やっぱり今日はこのまま寝ようかな…
翔ちゃんの方から、
俺に抱かれたいって、そう思ってくれれば
話は早いんだけど…(^^;
そんなの難しいのかな~…