第7章 悶々ガーネット【N×S】
【ニノ】
俺を見上げる二つの大きな目…
油断してると吸い込まれそうだ…
身の危険を感じて、反らそうとするその前に
「ニノ…」
翔ちゃんが甘い声で俺を呼んだ。
………(´・ω・`)
大きな瞳に、俺が映ってる…
赤くて、ぽってりとした魅惑的な唇が
もう一度ゆっくりと開いて低く囁く。
「ニノ…ちゅう、しよ♡」
しかもきっちりハート♡まで付けて……
吸い寄せられるように、
俺は腰を丸めて、その赤に自分のを重ねた。
ガツガツくんのかと思ってたのに、
それはそっと開かれただけで、
あくまでも『受け身です』的なスタンスのまま…
その誘いを受け取って、
俺は翔ちゃんの首を抱き起し、
舌を出して熱いその中に差し込んだ。
直ぐに受け入れ、絡められ、
思わず声が漏れた。
「……んふっ…んん…」
そんな俺の首に手を回して、
今度は翔ちゃんの舌が早急に俺の中に入り込んできた。
こうなるともう、余裕なんかなくて、
喰うか食われるか…的な激しさで、
お互いの甘い唇を貪り合った。
「…ニノ……」
「…翔ちゃん……」
………もしかして、誘ってるの??
その先へ…?
今夜はプラトニックのままでって、
さっき風呂場で抜いて来たんじゃなかったのかよ?
↑バレてる…(・_・;)
↑いや、だって、妙に長かったし…
俺だって…
行きたくない訳じゃないよ?
だけど……
だけどさ…
「んふふ、翔ちゃん、がっつき過ぎ♪」
「がっつきっ、て///そんなこと…」
赤くなって…可愛い(≧▽≦)
「そんなこと、ないんだ~?」
「えっ…いや…ない…つ~か…なんて言うか…」
しどろもどろになって口籠る翔ちゃん……
ほらね♡
そう言うとこなんだよね~
分かってないんだろうけど、
男女関係なく、母性本能を
ダイレクトにかきむしっちゃうんだよね~
本人分かってないのが、
もう罪でしかない。