第7章 悶々ガーネット【N×S】
でも……
「翔ちゃぁ~ん♪」
「櫻井せーんせ♪」
ニマニマ顔の二人が近づいてきて
オレを挟むようにしてロッカーにもたれかかって。
「鈍チン翔ちゃんにしては早く実ったね!」
「もう少し時間がかかるって予想してたけど」
やべぇ……完全に掴まれちゃってる!
なんでだよぉ…(T-T)
「そりゃここ数日の二人を見てたらねぇ?」
「特に…櫻井先生ね♪ホントに幸せそうで」
え…俺ぇっ?
「うん、そうアナタ( *^艸^)」
「どこから誰が見ても『恋してます♡』って顔…」
か、完璧に演技できてる自信あったのに…
「そりゃ経験値の低い学生には隠せてもね」
「恋多き大人から見たら…バレバレ…(^^;」
マ、マジか…(。ー`ωー)
「今だって、ほら…(*^^*)」
「櫻井先生の顔だけで会話ができてるくらい♪」
「た、確かに…っ(*゚∀゚*)」
なんて思わず言っちゃってから…
はっΣ(//□//)マズイ!
と思ったけど…もはやあとの祭り……
「いや、えっと…なんのことかなぁ~…(;^_^A」
なんて言っても遅いのわかってるけど
「いや~実は…」なんて素直に話せるはずもなく…
「じゃ、俺…行くね…?」
ロッカーのドアを閉めてから
恐る恐る二人を交互に見ると。
「ふーん…この期に及んでもシラを切るつもりね」
「素直に吐かないのであれば…」
ちょっと意地悪な言い方と目つきに
ドキドキしながら
「…あれ、ば…?」
↑既に肯定してるようなもんww
「そうねぇ~…恋人のほうに聞いてみるかなぁ♪」
「ご飯に誘ってね?お酒飲ませてね?根掘り葉掘り…」
「新任くんだからね~きっと断れないよねぇ?」
「もし彼も渋ったら……どーするかなぁ…」
「そうだねぇ…可愛いから手篭めにしちゃうかも♡」
「あ、それいいね(*^^)v二人とも肯定しないなら…」
「恋人同士じゃないってことだもんねぇ?」
「だぁーーーっ(>ω<〃)やめろぉっ!」
絶叫して肩でゼェゼェ息をしてから…
はっΣ(//□//)マズイ!
と思ったけど…またまたあとの祭り……
「いぃぃいつかゆっくり話すからっ(>_< )!」
恥ずかしさにそれだけ叫んで
更衣室を飛び出した。