第6章 青春のシトリン【N×S】
【翔】
ニノの家で初めて迎えた朝(〃▽〃)に
オレがチンチクリンな朝メシを作ってから……
学校で会うと
それまでと変わらない会話をしながらも
どこかビミョーに空気が違う…(◎-◎;)
そんなふうにも思うんだけど
だからといって
それが何かをニノに確認したり
なんだろ?って自分で突き詰めたりせず
ニノのゲイ疑惑とか
自分の中のニノに対するドギマギとか
ちょっとくすぐったい部分を
なんとなくそっと包クルみ込んで
触らないようにしておいて……
このまま…
ニノが何も言ってこなかったら。
それはニノが
俺に隠しておきたい部分なんだと思うことにして
スルーしようと…決めていたんだ。
だって…
だって
ニノと気まずくなっちゃうなんて
……イヤだから(>_< )。
もしもニノが
現状維持を望むなら。
変わらないことを…選ぶなら。
俺も…そうしようって。
ニノの気持ちに寄り添おうって。
これからも
ずっとそばに…いたいから。
そしたら…
それは……突然キタ。
何がキタって……
『俺、俺、翔ちゃんのことが、好き、です…
だ、だから、つ、つきあってください!!』
心の中では
えええぇぇぇっっ…Σ(⊙ω⊙)!?
っていう絶叫をブチかましてたんだけど
見た目は多分ポカンと
固まってしまっててww
お、俺…?……なの?
そしてそれから…ホントに……
……無になった。
無になって
全身が一旦カラッポになってから
スッと出てきた気持ち…
『あ……そゆことね(≧∇≦)b』
何もかも…合点がいった。
ニノのゲイ疑惑に対する
やっぱりっていう思いとか。
ここ何日か感じていた
学校に行くのがなぜか楽しくて
弾むような気持ちになっちゃうこととか
ニノを見てると…
俺自身たまらなく…可愛く、愛しく…
思えちゃうこと(〃ノωノ)…とか。
なるほど…ね(*゚∀゚*)
『ニノ…俺、今、この瞬間に分かったよ』