第6章 青春のシトリン【N×S】
今更とか、
このタイミングでとか、
困らせてしまったら…とか、
断られてしまったら…とか、
そんなことを考えていたから動けない。
動けなから、募る想い……
最高のタイミングも、
巧みな駆け引きも、
今は必要ない……
だってさ、
俺が…俺は…
「翔ちゃん…あの…あのさ…」
小首を傾げて、なに??って顔して俺を見てる。
なに、それ!?
可愛い過ぎる!ヾ(≧▽≦)ノ
ダメだダメだ!!
我慢出来ない!
男なら…時に、
後先考えず、想いのままに行動することがあってもいいんじゃないか?
今がその時なんじゃないか?
二宮和也!!
決める時は、決める!!
「しょう…ちゃん…」
「…うん?」
「俺、俺、翔ちゃんのことが、好き、です…
だ、だから、つ、つきあってください!!」
言っったあぁぁぁぁ//////(>_<)
………………………
…………………
な、なんで??
ノーリアクションな訳??
大きなまあるいふたつのお目目が、
じっと俺を見つめたまま動かない。
……………………
………………
う゛……(;・ω・)
い、石になりそう…( ;∀;)
「…ニノ…」
「…うん…」
「俺さ」
「…うん…」
…………
やっ、止めてくれよ~(・_・;)
そのタイミングでの、その沈黙…
もう、最悪の答えしか浮ばないよ///
だって、オッケイなら、そのタメ、いらないよね?
ああああ、もおおおおおおおっ///
「ニノ…俺、今、この瞬間に分かったよ」
「………」
↑固まる
「俺もニノが好きだ」
「………」
↑まだ固まる
「ニノ…俺の恋人になって!」
「…しょお…ちゃん///」
↑泣いてる
次の瞬間、
俺は翔ちゃんの腕の中にいた。
勝利を分かち合う後輩としてじゃなくて、
恋人として……