第6章 青春のシトリン【N×S】
朝ごはんを作って…
泊めてもらったお礼をしよう…(〃▽〃)
綺麗に片づいているキッチンで…深呼吸。
料理なんて…
ほぼしたことないけど。
一生懸命やれば…
そう思って
いろいろ探しながら
無我夢中で奮闘すること…どれくらい?
気がついたら
いつの間にか起きてきたニノが
ダイニングの椅子に腰かけて
俺のことをジッと見てた。
「あれっ…ニノ!…おはよ!」
「うん、おはよ……」
まだ少し寝ぼけ眼マナコな感じが
なんとも可愛、い……って違ーう(>ω<〃)!
「何やってんの…?」
「え…(◎-◎;)…あ、朝メシ…作ってる……」
「やっぱ…そうなんだね……」
やっぱ…って。
そ、そう見えないのかな…
何してるように見えるんだろ。
でも俺を見ているニノの表情は
心なしか優しくて…
「よし、できた!運ぶの手伝って~」
またしても
ウキウキしちゃう気持ちを抑えるように
次々にニノに皿を手渡して
一緒に席に着いた。
「「いただきます」」
手を合わせたけれど
ニノは箸を掴まなくて。
「これは…なに?」
「あ~…それね、目玉焼き(;^_^A」
「あ、目玉焼きなの?黄身はどこいった?」
「えと…割る時に崩れて…よそう時にひっくり返った」
「じゃ、これは?」
「せ、千切りキャベツ…//∇//)」
「俺の指くらい…あるね、太さ…」
「だって!包丁触るの小学生以来だもん!」
「ずずっ…じゃあこれは?」
「ジャガイモの…味噌汁です(´•ω•`)」
「皮付きでシャリシャリしてて新食感…出汁とった?」
「出汁って…何?…水で茹でただけじゃダメだった?」
「そんで…これ、は…」
「バターロール……だったはず( ¯ω¯ )」
「ずいぶん黒く軽くなったね~…麩菓子かと思った」
「だってさ~…米の炊き方わかんねんだもん!」
なんか…
悲しくなってきちゃって。
いいとこ見せようと思ったわけじゃないけど…
カッコ…悪すぎ(T^T)
…そしたら。
「翔ちゃん、頑張ったね……ありがと(*^^*)♪」
思ってもみなかった優しい言葉に
目線を上げると
クスクスと笑いながら箸を動かす
やっぱり可愛いニノが…
…そこにいた。