第6章 青春のシトリン【N×S】
【翔】
眠りの底~のほうから
ゆっくりと意識が浮上してきたら
…あれ?
ぼんやりと開けた目に映る天井は
見覚えのないもので…
あそっか(^^;…ここ、ニノの部屋か…
昨日ソファーで寝ようと思ったら
掛けるものがないとか言うから
体が痛くなるのを承知で
狭いシングルベッドに
一緒に寝ようと提案したんだ。
4月になったとはいえ
さっすがにまだ掛け布団はいるでしょうよ~ww
カーテン越しに入ってくる弱い光が
もうすぐ夜が明けそうなことを知らせてる。
まだ6時前くらいかなぁ…
もう少し寝られるよなぁ…
なんて思いながら
何気なく横を向いた…ら。
ドキィン♡と胸が激しく脈打って
思わず(>ω<〃)息を飲んだ。
なに、これ…
なんなの…?
そこにあったのは。
可愛すぎる…ニノの寝顔(〃ノωノ)…
その天使のような
無垢な寝顔を見ていたら
昨夜のうたた寝の時に夢で見た
マシュマロに唇を寄せるキス待ち顔が
モヤモヤと思い出されてきた。
あれもな~( *^艸^)♪
なんかキュン♡ときて可愛かったけど…
この…無防備な寝顔もまた…
…って!
ちょお待て…(。ー`ωー)
ここんとこ
なんなんだ、俺……ニノに対して。
懐いてた後輩が入ってきて嬉しい♪とか
美味いメシ食わせてくれて最高♪とか
泊まらせてもらえてラッキー♪とか
その辺までは
フッツーに後輩に対して抱く感情。
でも昨日今日と…俺……
コイツといる時に
…なんて言うんだろ(・・?
なんか特別な……心地良さ?…を
感じちゃってんだよねぇ…
『おかえり~』って迎えてくれる笑顔とか
洗い物しながら『風呂入ってきちゃって』とか
濡れた髪でビール飲んでるリラックスした姿とか
キス待ち顔、とか……寝顔、とかも。
なんかさ…
フッツーの後輩じゃ見せてくれないようなとこを
惜しげもなく披露してくれちゃってて
そんで俺…
そういうの
全然…イヤじゃなくて……さ……