第6章 青春のシトリン【N×S】
「じゃ、仕方ないから…」
仕方ないから??
「一緒に寝るか?狭いけど…」
「…えっ??」
今度までに毛布買っといてよ~って…
翔ちゃんは俺の『悟空』を小脇に抱え立ち上がった。
「狭いけど一晩くらい我慢するか~
な~んて、泊めてもらう分際で我慢するはないよな~」
ははは、と軽く笑いながら、
翔ちゃんは寝室に入っていく。
そこには勿論シングルベッドが一つだけ…
男女で寝るにしたって手狭だし、
抱き合って寝るなら、別だけど…
抱き合って寝るなんて、願ったり叶ったりだけ…
だああああああああっ///ヾ(≧▽≦)ノ
ダメだよ、寝られる訳ない!!
そんなの、無理に決まって……
何か体力的に疲労するようなことをした後ならまだしも///ただ寝るだけなんて、そんなの…
エライお坊さまだって、出来ない相談だって!
…………(´・ω・`)
その3分後。
俺は愛しくて止まない人と、
仲良く並んでベッドに寝ていた。
「ニノ~…俺さ、おまえが来てくれて
すげ~嬉しかったんだよ
俺を慕って来たって訳でもないんだろうけどさ~
学生の頃、寝食を共にして…
つ~と、大袈裟だけどさ…まあ、同じ目標に向かってがむしゃらに1つのボールを追いかけた同志がさ、
一緒の職場を選んでくれたこと…
俺、こんなだけどさ、よろしくな!」
「こんなって?」
「え~?だからまあ、気が利かないし、鈍いし、
若干抜けてるとこもあるけどさ~、
若干だよ!若干…ハハハ…自分で言うと信憑性に欠けるよな~…」
「…結構、抜けてる…」
「あ~、ひっで~///まあ、否定できないけどな~」
35㎝隣で、天井を見上げて翔ちゃんは笑った。
………若干じゃね~よ(-_-メ)
すげ~鈍ちんだからね!!
自覚ないのも、ここまでくると犯罪だよ…
ずっとこんなじゃさ、
俺の心臓もたないよ…
いっそのこと、
いっそのこと…俺………
クウ~zzz…クウ~zzz
嘘だろ~///(´;ω;`)