第6章 青春のシトリン【N×S】
【ニノ】
マジで……
心臓が止まるかと思った///
実際は少し止まったと思う!
熟睡してるって思って、
こっそり奪った翔ちゃんの唇…
以外にも敏感だったらしく
あっさり目を覚ました時は焦ったけど。
上手くしらばっくれたと思った。
なのに……
『どうだったんだよ初体験…柔らかかったか?』
ビビった//////
寝たふりしてたんか!?
って…
翔ちゃんなのに…
こんな翔ちゃんなのに……
驚きの策士だったのかと思った。
でもどうやら夢だったらしく…
いったいどんな夢みてたんだよ!?
つーかさ、
その夢の中に、俺、登場してたの?
マシュマロに、なんかしてたらしいけど…
そんな変態チックに仕立てられてたこともどうかと思うけどさ~、だけど…
夢に登場させて、そんなシチュエーションに演出した彼の深層心理って(^^;
俺のこと、
『そういう対象』として
頭の隅では意識してくれてるって、
そういう事じゃない…?
単なる懐いてくれてる後輩から、
ちゅう👄に繋がる夢を見るっていうことはさ…
………(#^^#)…
「俺、このままここで寝るわ。
なんか掛けるものだけ貸して♪」
って……翔ちゃんは言いながら、枕にするためにこの部屋唯一のクッションをセッティングして寝転がった。
ゲームするときに愛用している、
俺の『悟空』が翔ちゃんの頭を優しく受け止めた。
「……え、あ、いや…」
「毛布くらい余計にあるだろ~?」
毛布余計になんか…ないよ…(・_・;)
「ないの?」
コクリと頷くしかない…
ないものはないんだから…
じゃあ、泊まれないじゃん!
って、帰っちゃうかな??
諦めちゃうよね!?
「あ、あの、翔ちゃん!!」
んんっ??っていう可愛い顔をして、
二つのどんぐりが俺を見つめた。