• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第1章 魅惑のルビー【S×O】



…という思いが天に届いてしまったのか

局の廊下で後ろから伸びてきた腕に
フワリ…と肩を抱かれた。

力なくそっちを見ると
同情たっぷりの顔をした相葉ちゃんが

「おーちゃぁん…どーすんの?」

眉を下げて泣きそうになってる。

なんで相葉ちゃんがそんな顔すんだ…

「翔ちゃん、絶対に怒ってるよぉ?」
「…う、うん…」
「なんであんな展開になったんだよ…」

反対側からは松潤が呆れた声で
腰に手を回してきた。

「そ、そりゃ…成り行きだろ…」

前を歩く翔くんとニノの後ろ姿を見ながら
なぜか焦って二人に説明してる自分が
なんとなく情けなくなってきたけど

「成り行きっつっても…」
「ありゃ、やりすぎっしょ…」

両脇から二人に寄り添われて
充分後悔してることを啄かれて

「どうやって翔ちゃんの怒りを鎮めるのぉ?」
「今夜はお仕置き決定だな♪」

ちくしょー!
言いたいこと言いやがって!

そんでお前ら…
俺のことベタベタ触んじゃねぇ…

更なる疑惑が生じたら
どーしてくれるんだ…っ

そう思ってハッと視線を上げたら
ちょうど廊下の曲がり角に
さしかかった翔くんが…

チラリ…と俺のことを見て。

そしてフイっと
曲がって行ってしまった。

どわぁぁぁっ…Σ(゚ロ゚;)

み、見られたっ!

ベタベタされてるとこ…見られたっ!

「あ~あ…見られちゃったね♪」
「ごめんごめん、俺としたことが♪」

ニヤニヤしながら二人が俺を離す。

「お前らぁっ!…わざとだなっ?」

さっきの相葉ちゃんの顔は演技かよっ…

立ち止まって睨みつけると
二人は笑いながらホールドアップした。

「酷いなぁ…そんなことしないよォ♪」
「落ちてる大野さんを慰めただけじゃん♪」

くそうっ…皆して揶揄いやがって!

さすがにイラッときて

「別に落ちてなんかねぇし…っ
仕事を全うしただけだし!
誰にも文句なんか言わせねぇよっ」

思わず拳を握りしめて叫んでいた。

…そして、すぐに我に返った。



曲がり角の向こうの
すぐのとこにある楽屋のドアが

…バタンッッ!

すごい音を立てて閉まった……



ひぃぃーん………か、神様ぁ………



/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp