第6章 青春のシトリン【N×S】
ぎゃ、逆に…突っ込まれた……
「え…だ、だってさ…
JKのナマ脚なんてどーでもいいとか言うし
ここに来る女の子なんかいないって言うし
大学の時だってさぁ……」
「ごちそうさまでした…っと」
いきなりニノがニッコリ笑って
手を合わせてから立ち上がった。
…(*゚∀゚*)へ?
ちょいちょいちょい!
お前が話を振ってきたんだろぉ~?
まだ喋ってる途中だったし!
「翔ちゃんも早く食べちゃいなよ~
そんで…風呂でも入ってけば~?」
皿を下げながら
ニノの背中がとんでもないことを言う。
「ふ、風呂~っ?」
さ、さすがにそれは…
甘えすぎではないだろーかっ…(◎-◎;)
「とりあえず食べちゃって!」
「あ…う、うん…」
俺は急いで最後の肉を口に放り込んで
残りの白飯をカパカパと掻き込んだ。
「ごちそーさんでした♪」
手を合わせてから
皿を持ってキッチンに入っていくと
また昨日みたいに
手荒に奪い取られた。
「明日…土曜日ってさ…練習、ある?」
「もちろんある!朝からある!」
「だよね~…」
カチャカチャと皿を手際よく洗いながら
ニノは何か考えていて…
「やっぱ風呂入っていきなよ~(^^)
帰って寝るだけの方が楽じゃない?
なんなら……泊まってってもいいよ~?
明日の朝早く準備に家に戻ればいいんだし」
…ええぇぇっ(◎-◎;)?
と、泊まる~っ?
心の中で絶叫したあと
ニノの横顔をこっそり見たけど
フツーの顔して皿を洗い続けてるし
…そ、そっか。
フツー……なのか。
別に…おかしくないのか(;^_^A
先輩と後輩なんだし
男同士なんだし
よくある話だよな~?
でも…
スーツ脱いだら
またそれ着て帰るの嫌になっちゃいそうだし…
汗臭いパンツをまた穿くのもなぁ…
「あ……引越しで新しく買ったパンツ
出しておくからさ…使って~?あとバスタオルも
下ろしてないやつあるから…置いとくね(^^♪」
マジで…奥さんかよっ(≧∇≦)
どうする…?
どうするよ…俺………