第6章 青春のシトリン【N×S】
「翔ちゃんこそさ…」
なにやら真剣な目でジッと俺のこと見てから
肉の欠片と白飯を続けてバクッと口に放り込んだ。
「…モシャモシャ……達に…モシャモシャ……じゃん…」
「…ん?…何だって?…ゴックンしてから言えよ…」
「…ん…モシャ……だからー…モシャモシャ…」
ニノは急いで口を動かしてゴクッと飲み込み
オマケのように味噌汁をズズっと啜った。
なんかさ…
一緒に飯を食ったことなんて
数限りなくあったけどさ?
だいたいは
サークルの連中や智くんがいたし
こんなふうに二人っきりで
差し向かいで見つめ合いながら…なんて
今まであまりなかったから
…ちょっと新鮮(〃▽〃)
左手に持った箸で肉を掴む肘の角度とか
カミカミしてる時の頬の動きとか
なんかちょっと…
ドキドキする…( *^艸^)
…は(*゚∀゚*)?
ドキドキ…?
な、なに考えてんだよ、俺っ…
ニノにドキドキって…
そんなの、あるわけ……
「翔ちゃんだってさ…嬉しそうじゃん?
男子達にめちゃめちゃ頼られてて…」
…へ?
「相葉さん…だっけ?…めっちゃ親密そうに
肩を抱かれちゃってたよね~…( ¯ω¯ )」
「だ、だ、抱かれてたって…あれはっ…
ししし親しみ表現の範囲だろーよ…」
なんで急いで
全力で否定してんだよ、俺……
「翔ちゃんてさ………ゲイなの?」
なんか…今日のニノ…
グイグイくるな…( ̄∇ ̄*)
「実はさ…あんまよくわかってなくて…
自分で自分のこと。男が好きなのか…
智くんだから好きになったのか…」
「女の子と付き合ったこと、あるの?」
「…高校の時に…少しだけな…
可愛いと思ってたよ?ちっちゃくてフワフワしてて…」
「ふーーーん……」
相変わらずモシャモシャと口を動かすニノに
今度は俺が直球をブチ込む番( ̄∇ ̄*)。
「ニノは~…?
女の子より…男のほうが…いい?」
スッ…と。
綺麗な瞳が俺を見て。
「翔ちゃんには……そう見えてるの?」