第6章 青春のシトリン【N×S】
「じゃ、翔ちゃんは手洗って、ご飯盛って!」
ドキドキを悟られないようにしたら、
なんか怒ったような口調になっちゃう…(;´∀`)
「はいはい🎵人遣い荒いな~、全く(^^)」
「だ、だって、暇でしょ?どうせ…」
あ~あ…俺って可愛くない…(;_;)
「まあな~、毎日ご馳走になるんだから、そのくらいしなきゃ罰が当たるよ!
…な~んて、毎日は言い過ぎか」
そう笑いながら、翔ちゃんが手を洗っている。
その横顔をこっそり見ながら、
毎日だっていいのに…
なんなら、
ここに住んだって……
「ご飯茶碗、どこだっけ~?」
あ、俺に今…何考えてたんだ??
「こ、ここに…後、汁椀もあるでしょ?」
「あ、あったあった!」
人の気も知らないで、翔ちゃんは嬉しそうにご飯を盛り始めた…歌ってる歌は…
スキマスイッチの『全力少年』だった。
大学生の時から、よくその歌うたってたっけ。
『積み上げたもの、ぶっ壊して…』か……
俺と翔ちゃんの間にあるもの…
今まで俺が必死に守ろうとして、積み上げたもの…
ぶっ壊して飛び込んだら…
『あなたが好きだ』と、そう叫んだら…
翔ちゃん、あなたは…あなたは……
「ニノ~、焦げてない??」
そう…焦げて……
「あああああああぁ//////あっち(>_<)」
気が付いたら、折角の自信作から、
怪しい匂いがし始めていて…
慌てた俺の腕は、赤くなっていた。
「ばかっ!!」
慌てた翔ちゃんが、俺の腕を掴んで水を出した。
「冷たっ///」
「我慢しろ~、暫くこうしてれば、後も残んないから!」
背中側から、俺の身体を包むように立った翔ちゃんが、俺の腕を持って水道の水に当てている。
顔が…頬が…
すぐ側にあって、今度こそ、俺の心臓は止まった。
………何て綺麗なんだろう…