第6章 青春のシトリン【N×S】
サーブを苦手としてるヤツを一人指導して
ベンチでペットボトルを傾けていたら
「お疲れさまでぇす(^^♪」
相葉さんが笑顔で近づいてきた。
「可愛いのに…なかなかの凄腕だね~彼…」
自分も飲み物を喉に流し込みながら
ニノの姿を目で追ってる。
「でしょー(*^^*)俺たちサークルで
最強のペアだったんだから~♪」
ニノのことを褒められるのは
ホントに嬉しくて気持ちがいい。
「女子達もこれからは
ますます張りきっちゃうねぇ~…´-`)♡」
「…え?」
「だってほら~( *^艸^)イケメンのコーチに
可愛いらしい顧問まで加わったらさ~?
部活、楽しくて仕方ないもんね~(≧∇≦)b」
相葉さんがクイッと顎で示す方を見ると
ラリーを終えたニノと岡田さんの周りに
目がハートマークの女子達が群がってて。
いつも冷静でクールな感じのニノが
ドギマギしたような顔で受け答えしてるのが見えた。
お~( ̄∇ ̄*)やってるやってる♪
これが俺からのプレゼントだよ~…ニノ(^^♪
JK達からの黄色い声と熱烈な歓迎♡
ヒラヒラのスコートとピチピチのナマ脚♡
この話を受けて正解だった!と
いま実感してるだろーよ(≧∇≦)むふふ♪
昨日のハンバーグのお返しと
あと数回分の夕飯代として…
受け取ってくれ…可愛い後輩よ( ̄∇ ̄*)♪
ようやく先輩らしいことをしてやれた
という自己満足感モリモリで
もう一度ペットボトルを傾けながら見てたら…
ニノと…女子…
女子と…ニノ…
……(・・?
このセットって…
あんま見たことないな~…って。
ぼんやりとした感覚だけど
ニノって…大学の時
…彼女いたっけ?
サークルの活動でも
ご飯や飲み会の時でも
あんま女の子と話してんの
見たことないような。
ほとんど俺の隣りか
ヤローと喋ってるイメージしか…
記憶も残像もない…(◎-◎;)。
んん~………?