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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第6章 青春のシトリン【N×S】



初日は、2年生の授業が2時間あっただけで、
後はのんびりしたもんだった。

研究室の窓から、ピカピカの1年生たちが、
楽しそうに固まって歩いていくのをぼんやり見ながら、購買で買って来たメロンパンを頬張った。

真っ青な空には、白い雲が静かに流れていた。


「ふうぅ~…」

深呼吸した俺は、何だか素敵なことが起きるんじゃないかって…そんな予感に自然と笑顔になっていた。


翔ちゃんと約束した放課後、一応一張羅のジャージに着替えてテニスコートに行くと、
俺に気付いた翔ちゃんが、全力で走ってきた。

「ニノ~!!こっちこっち~」
「翔ちゃ…櫻井先生!!」
「ようこそ!我がテニス部へ…カッコいいじゃん、ジャージ!それ、俺見たことないやつだ~」


そらそうでしょ…もう2年も経ったんだよ~?
あなたが卒業してしまってから。
俺だって、別のヤツとダブルス組んでたし、
ジャージの1枚や2枚は新調してるから…(^^;


「よし!じゃ、紹介するよ…菊池!」

翔ちゃんが声を掛けた男子は、名前を呼ばれただけで小さく頷くと、コートに向かって叫んだ。

「集合!!」

『はい!!』


一斉に集まってきた子どもたちは、
あっという間に男子女子、それぞれ6列ずつに整列した。

その間わずか26秒ほど…すげっ(^-^;

「え~、今度女テニの顧問をしてくださる、二宮先生だ。今年大学を卒業したばかりで、ほぼ現役に近いし、腕前も相当のもんだから!
みんな、遠慮なくご指導いただく様に!」

『はい!!』

……揃ってんな~///(^^;

「じゃ、二宮先生、ひとこと…」

「え、あ、あぁ、はい…えっと、何も分かりませんが、頑張りますので、よろしくお願いします…」


『よろしくお願いします!!』

しかし、ホントに良く揃ってるよ~…


感心している俺に、翔ちゃんが声を掛けた。


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