第6章 青春のシトリン【N×S】
「ご、ごめん……そんなに嫌だったか?」
「……………」
「俺は…喜んでくれるくらいに思ってて……」
「……………」
「フレッシャーズへのお祝い~ヽ(*^^*)ノ♪」
「……………」
「……には…なりそうもないな……」
「……………」
なんで(。ー`ωー)…?
なんでそんなに嫌がんだ?
ニノって…ノーマル、だよな?
絶対に喜んでくれると思ったのに…
目をキラキラさせて
「やるやる~♡」って…さ?
それに…
緊張しまくりの毎日の中に
少しでも癒しの時間と空間を…っていう
先輩としての温かい配慮を
込めたつもりだったんだけど…
はぁぁ……そんなに嫌とはな…(・・;)
「じゃあ……断るか?」
「……………」
「俺が…色々教えてやろうと思ってたんだけど…」
…お?
ニノが視線を上げた。
なんだなんだ?
急に興味が出てきたのか(^^)?
『それはどゆ意味?』って
瞳が話の先を促してて…
ぷぷっ( *^艸^)わかりやすくて…可愛い♪
「俺さ…去年から男子テニス部の顧問やってんのよ」
「…え…」
「だからさ…教えてやれるよ?わからないことは…」
「…マジで…?」
「おん……ヤル気に…なった?」
「活動日は?」
「男女まったく一緒」
「コートは?」
「4面ずつ背中合わせ」
「……………」
「…できそう、だろ(^^;?」
「……………」
「……ニノ?」
「………………………やる」
たっっっぷり間をとってから
ニノはボソリと答えた。
「っしゃ(≧∇≦)!」
俺は思わず立ち上がった。
もう~(≧∇≦*)なんだよ焦らしやがって!
焦らしといて俺に恩を売るっていう
最初からそういう作戦だったのか~?ww
まぁなんでもいいや
引き受けてくれたんなら。
ニノの席のほうに回っていくと
つられて立ち上がったニノのことを
ガッチリとハグした。
「もうさ~…コワーイ体育系統括部長に
頭下げなきゃなんないかと思って
ハゲそうになったじゃん(≧∇≦*)このヤロ~!」
喜びを素直に伝えたくて
抱きしめた腕に力を込めてやったら
ニノはそんな俺の胸の中で
『へへっ♪』と笑いながら
小さく小さく震えていた。
ホントに…(〃▽〃)可愛いヤツ♪