第6章 青春のシトリン【N×S】
クスッと笑うニノが
なんだか大人っぽく見えて…
「引っ越してきてもう5日たつんですよ~?」
いや、もう大人なのか…ww
フレッシャーズだもんな…
なんだか知らないけど
ちょっと胸がドキッとしちまって
「あ、弁当買ってきたんだ♪
食おうぜ~(^^)?」
慌ててガサゴソと
ビニールから取り出した。
「お湯、沸かしますね…」
キッチンに入っていったニノの背中を見ながら
何気なく小さなため息をついたら。
横から
ありえないほど強い視線…( ̄∇ ̄*)
見ると…
智くんがなんとも言えない
ヤラシイ感じの微笑をたたえて
俺のことをジッと見てて…
「なっ、ななななに…っ?」
必要以上にどもりながら
インスタント味噌汁のビニールを切っていく。
「べっつに~( ^3^)?」
楽しそうに口を尖らすのが
なんとなく癪で…
「なんだよ…何が言いたいわけっ?」
ちょっとイラッとしながら
ドン!とお弁当を智くんの前に置くと
「へぇ~…ほぉ~…ふぅ~ん…( ̄∇ ̄*)♪」
なんだかますます楽しそうに
ニヤニヤしてるから
このふにゃふにゃした
掴みどころのない元カレのことは
無視することにした(。ー`ωー)
「どーかしたんですか~?」
ミトンをはめた手で
電気ケトルを持ってきたニノが
不思議そうに聞いてくるから
「何でもねーよ…
智くんが変態だから無視してるとこ(。ー`ωー)
はい…お湯入れて…?」
紙をめくった味噌汁のカップを3つ
ググっとニノのほうに押し出した。
ニノは俺たちを交互に見て
気のせいか…ため息みたいなのを吐いて。
コポコポとカップにお湯を注ぎ始めた。
そして気づいた…可愛い事実。
あのさ…
電気ケトルにミトンて…いらなくね(*^^)?
ププッ( *^艸^)なんかさ~…
ちょっと可愛いよなぁ…ニノって♪
思わず俺もニヤニヤしてきちゃって
何気なく智くんのことを見たら…
俺以上に…さっき以上に
顔中ニヤニヤしている智くんと
…バッチリ目が合った。