第6章 青春のシトリン【N×S】
そんで…( ̄∇ ̄*)
「あ~、今日からだったよね?ニ宮先生♪」
新学期早々始業式をサボって
ここ美術準備室で居眠りこいてたこの男は…
大野智。
俺の元カレ。
大学の時のバイト先で知り合った美大生で
ちょっと儚い感じのほにゃ…っていう笑顔が
可愛いなぁ(〃ノωノ)というのが第一印象。
そのあと
ミステリアスで不思議な人だな…って
思い始めてからはもう
どんどん惹かれていって…
男だってことも全く気にならず
出会って3週間で告白した……ら。
そのとき付き合ってた人と
サクッと別れてきて
俺のことをギュッと抱きしめて
想いに応えてくれたんだ。
ますますミステリアス…(◎-◎;)
そして…
自由な人だ……って思った。
付き合い始めてからも
その思いは変わることなく
きっとこの人の頭の中は
果てしない宇宙が
どこまでも広がってるんだろうなぁ…
って思わされたことは
1回や2回ではなく…
美術系のことは
からきしダメな俺には
その不思議すぎる考えや行動が
ものすごく魅力的に思えて
なんなら
神秘…さえ感じてしまったという…( ̄∇ ̄*)
でも…その反面。
自分にもいつか
その自由すぎる決断が降りてくる…?
なんていう
これまた不思議な覚悟もできてしまっていて(^^;
ホントに…その日がきた時。
「…翔……ごめんな?」
って言われて
「うん、わかった……今までありがとね」
なんて微笑んでいる自分がいた。
愛してた。
大好きだったよ…?
初めて好きになった男…
でも仕方ない。
彼は…大野智、だから。
自由すぎる…人だから。
別れてから
そりゃ少しは凹んだし
寂しい想いもしたけど…
最終的には
そんなふうにして
受け入れることができたのは
やっぱり智くんが
宇宙っぽいからなのかなぁ…なんて
今は懐かしく
思い出せたりするんだよな(^^;
ホントに不思議、なんだけど…ww
それが…
ちょうど1年前の春のこと。
そうか~…
あれからもう1年か~…