第6章 青春のシトリン【N×S】
【翔】
高校の教師になって
3年目がスタートする春♪
妹や弟くらいの年齢の生徒たちに
だいーぶ振り回されてきたこの2年のおかげで
そこそこの自信がついてきた俺(*^^)v
今年は初めて
2年の担任も任されることになって
ヤル気満々~ヽ(*^^*)ノ♪
……な上に。
この春はもう一つ
嬉しいことがプラスであって。
「え~?翔ちゃんに手伝ってもらってもな~…」
目の前でワンコみたいな顔してる
愛くるしい感じのこの男…
二宮和也。
通称ニノ。
俺とは…
大学のテニスサークルの先輩後輩の仲。
テニスは高校からやってたらしく
顔に似合わず
なかなかシャープな動きをするヤツで
割と早いうちに
2個上の俺とダブルスを組むようになった。
小回りが利いて頭脳戦が得意なニノと
ラリーで捩じ伏せるパワーテニスの俺…
相性バッチリ!息もピッタリ!…で
それなりの結果を残してきたよなぁ(^^♪
いつの頃からか
『翔ちゃん』呼びするようになって
でも…全然憎めなくて(*^^*)。
むしろ『翔ちゃん翔ちゃん』って
控えめにくっついてくるのが可愛くて
よく一緒に出かけたり
メシ食いに行ったり…
とは言ってもあの頃の俺は
1個上の智くんと付き合ってたから
そっちのが優先ではあったけどね…(^^;
まぁとにかく!…そのニノが。
なんとこの春
我が校に教師として赴任してくることになった。
なんか…嬉しくね?そういうの♪
俺が智くんを追いかけて
この学校にやってきたみたいじゃん!
変わらずに
慕ってくれてるってことかな~(〃▽〃)
くそう(≧∇≦*)可愛いヤツめ♪
だから…
2年分の先輩として
これから色々とニノに教えてやるつもり。
それが…
ヤル気満々で張り切ってる
…もう一つの理由(*^^)♪