第5章 復活アメジスト【S×M】
【櫻井】
『みんなからのプレゼント』
『このセッティング』
『バレバレだった』
あり得ないWordが頭ん中で渋滞してて、
ちょっと落ち着いて整理しないと……
…………
バレてたって……
衝撃的なその事実を、少しずつ噛み砕いていく俺は、
だんだんと顔が熱くなってくる…
完璧だって思ってた『過去』
隠しきれてたって……
絶対に気付かれちゃダメだ…
潤はもちろん、他のメンバーにも、
隠し通さなきゃ、
隠し切らなきゃいけない、って…
出来てたはず……
そう思ってたのは俺だけだった…のか?
ニノはともかく、
大野相葉にバレてたとしたら、
どんだけ俺たちへっぽこなんだよ!?
つ~ことになるけど…(@_@)
だけどさ~…
「翔くん」
「んぇ??」
頭の中を整理している途中で、
潤に呼ばれて、現実に戻ってきた俺…
じっと見つめる潤の顔は、
あの頃と少しも変わってないように見えた。
「話してもいい?俺の気持ち…」
えっ!?
潤の、気持ち…?それって…
黙っている俺に、潤は緊張気味の顔をふっと緩ませてはにかんだ様に笑った。
「…うん…」
あ~!!なんか緊張する(・_・;)
潤の気持ちって……
「俺、ずっと翔くんが好きだった…
いや、違うな///過去形じゃない…好きだ…」
「潤…」
「あの頃も、関係が無くなった後も、それからもずっと…翔くんのことが…翔くんだけが好き…好きのまんまだった…」
………潤は、考えながら、言葉を選んで話し続ける。
「二人の時間が無くなって。忙しいから仕方ない、って、そう自分に言い聞かせてたけど…
だから時間が取れる様になったら、また…って…
でもそんなときは来なくて。
ああ、終わったんだな…そう思えるようになるのに、一年以上かかっちゃったよ…」
そう自嘲気味に笑う潤の横顔に、
俺は胸が締め付けられた。