第5章 復活アメジスト【S×M】
『そんで…めいっぱい全力で心の底から
激しく燃える魂を捧げるつもりで…
翔さんのことをお祝いしてあげて?』
『翔ちゃんが何を言ってもジタバタしても
キャン玉を隠しても…負けちゃダメだからね?
もうあの頃とは違う。みんな…強くなったんだから!』
『怯ヒルむなよ?ビビんなよ?押されんなよ?
たじろぐなよ?絶対に…引くなよっ?』
『ケーキ落とすなよ!気合い入れろ!
笑顔でな!部屋、綺麗に使えよ!
いい加減…素直になりやがれ!』
…だあぁぁぁっ(>ω<〃)!
全部バレバレなのかよっ…
そんで……そんで…っ…
俺から…
仕掛けろって言うのかっ……
『翔さん…あれでかなり鈍感だから♪』
『翔ちゃん…時に俺より…鈍いよね♪』
『お前ら…そろそろ幸せになれよ~♪』
みんなの…笑顔が見える…
翔くん…
俺……
俺……幸せに、なりたい…っ…
洗面台に置いた手を
グッと握りしめて視線を上げると
鏡の中に…翔くんがいた。
「みんな…用事ができたのか…」
「なんでそう思うの?」
「食器…二人分しかない」
ふふっ(*^^*)やっと気づいたか。
少し寂しそうに微笑みながらも
「可哀想に…潤がお守を頼まれたの?」
無理やり笑おうとしちゃって…
翔くん…(〃▽〃)たまんない…
「潤も…ホントは予定があったんじゃ…」
「もう黙って…」
勝手に手が伸びて
翔くんの腕を掴んでいた。
「みんなは俺のこと……」
「大好きに決まってんだろ?…この鈍ちんっ…」
「…ふぇ?」
…もうっ…(>ω<〃)
このまま抱き寄せて包み込んで
唇を塞いでしまいたい…っ…
…でも。
俺と二人でいられることより
みんなが来られなくなったことの方が
気になってるみたいだし…
確かめなきゃ。
ちゃんと…
翔くんの気持ち…