第5章 復活アメジスト【S×M】
仕事終わり、ニノがみんなに向かって言った。
「25日、リーダーん家に集合ね」
「時間は?時間…」
「おまえは、終わり次第来てよ!ロケだろ~?」
「うん!!すげ~巻き巻きで行くよ!!」
張り切る相葉くんにニノも笑った。
「俺は~?なんか用意しとく?」
「あなたは、部屋の掃除と片付けね!
ちゃんと寝られるようにしといてよ??」
「えっ?寝られるって…(;・∀・)」
「酔って帰れなくなったらみんなで泊まるから!
そう言ったじゃん!」
ニノが意味ありげにウインクすると、
智くんもにっこりと頷いた。
その頬には意味あり気な色が浮かぶ。
「翔ちゃんは?仕事?」
「俺は~、19時上がり予定かな」
「お!翔ちゃんにしては早いじゃん!」
「まあね~♪マネが気を使ってくれたのかな?」
「あ~、特別な日だもんね(^^)松潤は?」
相葉くんに振られて、それまで黙っていた潤にみんなの視線が集中した。
「俺は…」
「その日は打ち合わせ、でしょ?上りは~…」
「20時…かな~」
「そっか!じゃ、終わったらすぐ来てよ!
ケーキ忘れないでもらってきてね!」
「あ、う、うん…了解。
出来るだけ早く行くよ」
珍しくニノが仕切って、
俺の誕生日の予定が決まった。
正直まだ『いいのかな~?』
っていう気もしてるけど…
まあ、何かに託カコツけてメンバーで集まるのは
悪い事じゃない…
20周年を迎え、
最大規模のコンサートの日程も発表になり、
外野は面白おかしくくだらない噂も立てるけど。
俺たちはしっかり結束して、
今まで以上に身を引き締めて行かなきゃいけない。
俺たちにできることを、
俺たちらしく…
そんな話をするのにも、今回のこの会は、ちょうどいいのかもしれないな…
37歳……
メンバーに祝ってもらってスタートできるって、
こんなに幸せなこと、ないかも……
まあ、若干、にのあいだの、智くんだの
奇妙な動きや言動が、
気にならない訳でもないけどね。
大丈夫……
楽しもう!
折角みんなが開いてくれる誕生会、
潤とも……普通に話するといいな~