第5章 復活アメジスト【S×M】
【松本】
「お代はご予約時に頂いておりますので~♪」
ケーキ屋の店員の女の子が
ニッコリと微笑んだ。
…あ、そうなんだ…
なんかニノ…
手際がいいな…
今回、いろいろと…さ?
ケーキにのってたチョコレートのプレートに
『Happy Birthday SHO by J』
って書いてあったから…
ジャニーさんからってことにして
経費で落としたのかもしれないけど。
そんなこと
できんのかよ…( ̄∇ ̄*)プッ♪
ニノらしいっちゃ…らしいけどねww
「…ども」
帽子を深く被ったままケーキを受け取り
外に出てマネの待つ車に乗り込む。
「お待たせ」
「じゃ、大野さんの家に向かいますね」
車が走り出すと
ケーキが揺れないように
膝の上でしっかり押さえた。
今日はメンバーで祝う
翔くんの誕生日パーティー(*^^*)♪
場所はなんでか
引越したばかりの大野さんの家だけど
この日唯一休みで
一番準備に時間を割けるから…ってことかな?
「明日の予定なんですが…」
バックミラーのマネの目が
優しく笑ってて。
「午前の予定は
メンバー全員キャンセルの指示をもらいまして…」
「もしかして…ニノから?」
「そうです…ww
どれだけ飲むつもりですか~…って言ったら
もう年だからさ…って笑ってましたよ」
ホントに…
やけに手回しがよすぎ…
「あれ?…俺、明日の午後は…」
「はい…元々午後は空きだったので
明日はオフ…ということになりますね!」
マジか…
気分的にかなり楽だけど。
「あ、でもだからって…
意識なくすほどは飲まないでくださいよォ」
「だいじょぶだよ…ガキじゃないんだからww」