第5章 復活アメジスト【S×M】
【櫻井】
………何だ??あれ…(-_-;)
にのあい、潤に何を吹き込んだ?
頭ワシャワシャされ、ぐっちゃぐちゃにされて
黙ってるなんて…
あの松本潤がだよ!?
黙ってるというよりは、
呆然としている、という感じかな~?
あいつ等…どんな言葉で潤を…??
「気になっちゃう感じ~??」
「えっ?」
3人のやり取りを呆然と見ていた俺に、
一緒に見ていた智くんが…
なんならさ、
口は半開きで、瞳孔も開きかけてたじゃん!
それが今はどうよ~!!
目をかまぼこ型にして、やらしく笑っている。
「な、何だよ…(・_・;)」
「…んふふふっ…べっつに~( ◠‿◠ ) 」
智くんは意味ありげに笑ってから、
またスマホに視線を落とした。
俺に密着したまま…
スマホ見るだけならさ、
どっか行ってやれよ~///
ここじゃなくてもよくね??
そう思いながらも、智くんを邪険にすることも出来ず、俺は小さくため息をついて肩を落とした。
↑肩はいつも落ちてんじゃん!By:作者
↑うるへ~(・へ・)By:櫻井
コーヒーカップに口をつけ、
何気に顔を上げると、
やっぱり俺を見ていた潤と目が合った。
………潤……
少し唇を噛んで、困ったような顔をして…
そんな顔するとさ、
あの頃と重なるよ…
俺と約束してるのに、斗真とかにしつこく誘われて、困ってた潤…
『翔くんと先約あるから』
と、そう正直に言えない関係だったから。
潤はいつも困った顔して、
こっそに俺に視線を送っていたんだ。
そんな秘密めいたやり取りも、
何か楽しくて……
一番近くにいるのに、
みんなの前では近付くことが出来ない。
そんなもどかしい気持ちが、
より俺たちに火をつけていたのかもしれない…
潤………
おまえ、あの頃のこと
たまには思い出したりする?
俺はさ……
俺は………