• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第5章 復活アメジスト【S×M】


【二宮】


さてっと。

種は巻いた。


後は芽を出すのをじっと待つだけ。

まあ、視覚的には刺激してくよ~?
今まで通りにね…


「ねえねえ、翔く~ん♡ちょっとこれ見て!」

大野さんがスマホの画面を翔ちゃんに見せている。

そんな顔くっつける必要、無くね!?

ってくらいに顔を近付けて…
後ほんの少しで、頬と頬がくっつくくらいに顔を寄せている。

全く……よくやるよ(〃ω〃)

翔ちゃんに出来るだけくっ付いて、
松潤をイライラさせる…
っていう使命を彼に与えた、けどさ…

でも……

効果、あり…だな♪

俺は相葉さんとこっそり顔を見合わせた。


動画を仲良く見ている上の二人を、
じっと見ているのは……松潤だ…

感情のないビー玉みたいな目が、
逆に彼の心の奥を映しているようだ。

明らかにイライラしてる…

翔ちゃんと大野さんが仲良くしているのを
良く思っていない…

良く思っていないどころか、
大野さんを見る目に、軽い殺意を感じるよ(^^;

気付いてなさそうだから、
後で気を付ける様に、大野さんに言っとこっと!


「ねえ、ニノ…誕生日に何すんの~?
まさかさ、ホントにケーキ食べてババ抜きとか、
そんなのする訳じゃないんでしょ?」

相葉さんが耳元でそう言った。

「さぁ~て。どうかな?」

小声で言ってニヤリと笑うと、
相葉さんは眉を下げて笑い返した。


大丈夫だって!

またおかしな猿芝居頼むわけじゃないから♪

あれじゃ、翔ちゃんに気付かれちゃうよ~
まあ、気付かれても構わないんだけどね。

ふたりを意識させることが目的なんだからさ!


ゲームをする振りで松潤を見ると、
珈琲を入れに席を立った翔ちゃんを、追いかける様に立ち上がった。

こっちに背を向けているから何を話しているのか分かんないけど…


翔ちゃんになんか言われて、
パッと輝く笑顔を見せた。


……気づけよ~、櫻井翔(^^;

/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp