第5章 復活アメジスト【S×M】
なん…だったんだ…ホントに(◎-◎;)。
翔くんを見ると
チューされた頬をまだ押さえたまま
ポカン…としてて。
(≧∇≦*)プッ……吹き出してしまった。
「翔くん…なんて顔してんの…ww」
「…へ?…あ、あぁ……ははっ、アイツら…」
「…嬉しかった?」
「え?」
「大野さんにチューされて♪」
「ばーか…んなわけ……」
「絆…堅いもんね?…アナタ達の…」
「だからっ…ちげー……」
「風はこれからも山についていきますよ~(*^^*)」
「潤っ!…俺は…っ…」
テーブルを叩くように手をついて
翔くんがガタンっと立ち上がった。
その苦しそうに揺れる瞳から…
…目が離せなくて。
「オ、レ…は…っ!」
…ガチャ。
「ごめぇん…忘れ物♪」
スタスタと普通の顔してニノが近づいてきて
テーブルの上のスマホを握った。
「大野さんのお尻…
抓ツネっといたから( ̄∇ ̄*)。
ちゃーんと仲直りしなさいよ~?」
スマホをひらひら振りながら
パタン…と出ていく。
なんとも言えない余韻の中
ゆっくり顔を見合わせると
二人とも( *^艸^)プッ…と吹いて。
場が…和んで。
翔くんは静かに座って
また箸と皿を持った。
しばらく無言で
グツグツ言う鍋をつつきながら
「ねぇ…ホントに水炊き、美味しい?」
沈黙が苦しいから
俺から話しかけた。
「うん、美味いよ…(*^^*)」
湯気の向こうで
優しく微笑む翔くん…
「それに……懐かしい…よな……」
ハッとしたように顔を上げると
翔くんが…すごく穏やかな顔で…
俺のこと、見てた…
…あの頃みたいに。