第5章 復活アメジスト【S×M】
まあね。
ふたりは隠していたつもりかも知れないけど、
バレバレだったよ、確信をもってからはね。
夕べ一緒でした感ありありで登場したり、
何よりも、
松潤の翔ちゃんを見る目は、
『好き』を隠せなくなっていたし…
超絶鈍感な大野相葉だから、
気付かなかったようなもんで…
当人たちは隠しているつもりだったのかもしれないけど…
エロい空気が漏れ漏れだった( ̄▽ ̄)
松潤の『花男』、
翌年の翔ちゃんの『ZERO』と俺の『硫黄島』、
と…少しづつだけど、嵐っていうグループを認知してもらえるようになるのと比例して、
俺たちの仕事も増え、コンサートの会場も大きくなっていった。
夢にまで見たその日々に、
当の俺たちは浮足立つことも無く、
『こんなの一時的なもんだ』
『直ぐにまた前の様になる』
『天狗になるな』
地道に、地味に…
心の中でそう繰り返しながら、
与えられた仕事を、一生懸命こなしていた。
だから、翔ちゃんと松潤の関係が変わった時期が、正直分かんないんだ…
余裕がなかったといえばそうだろうけど。
10周年を前にして、『ブレイク』したというのなら、そうなのだろうし。
今思うと、二人が距離を取るようになったのは
その頃だったのかもしれない。
そして、今…
俺と相葉さんが付き合うようになった。
背中を押してくれた3人…
本とに、どんな言葉でも言い表せないくらいに、
3人には感謝している。
自分に少しだけ余裕ができたからかな?
相葉さんに振り回されるのにも慣れたし…
気になるのが松潤と翔ちゃんなんだよね~
何がどうっていうのは分かんないし、
ハッキリ言えないんだけど。
何だろう…?
松潤の目かな?
翔ちゃんを見る…見たことある…その目…
って、そう思ったんだよ。
10年くらい前にね…
俺の感が当たっているのならば、
恩返ししてやりたい…そう思っているけど。
翔ちゃんは、どうなんだろう?
そこが実は重要だよね?
恋はひとりでも出来るけど、
恋愛はそうはいかないからね~(^^;
さてさて。
もう少し観察してみますかね?