第5章 復活アメジスト【S×M】
そんなことを思っていた名古屋から
あっという間に1週間…
東京の2回目の公演が始まったら
鍋部にニノが参加するようになった。
甘いものにも筋力強化にも
興味を示さなかったニノが
なぜ、鍋部に…(*´-ω・)?
ま、まぁ…もちろん歓迎なんだけど。
翔くんとも更に自然に話せるし、ね。
でも俺らのとこに来たら
相葉くんとのことを弄られる…
ってわかってて来てんのか?
あ、もしかして…弄られたい( *^艸^)?
だって…
23日と24日は
彼らにとって特別な日で
ニノは使用前と使用後みたいに
明らかなロストバージンの変化を身にまとい
真っ赤に火照りながらも
幸せオーラ全開で俺たちに感謝を伝えてきた。
見てるこっちもピンク色に染まって
幸せのお裾分けに感謝したいくらいで…//∇//)
でも一日たった三日目
25日のニノは…少し違ってた。
なんか、こう…開眼したというか…
全てを悟ってるような面持ちで
鍋をつついていて…
「潤くんと翔さん、てさ……」
「…う、ん…?」
「…………………ん…やっぱいーや」
みたいなこと
言ってくるわけよ(。ー`ωー)
そんで大して食べもせずに
「んじゃ、ごちそーさん…っと」
意味ありげな微笑みを残して
早スタンバイ部の活動に行ってしまって。
「……なんだ?」
翔くんは軽く首をかしげてから
あまり気にしてない素振りで
また鍋をつつき出したけど
ニノは…なんか気づいてる…?
鋭いアイツのことだから
俺たちの間に流れるナニカを
感じとってしまってもおかしくはない。
何が…滲んでるんだ?
元恋人同士の間に残る
僅かなナニカのかけら?
それとも…
俺がまだ引きずっている
翔くんを想う…気持ち?
「…潤?」
唐突に呼ばれて
「へ?」
間の抜けた返事をしたら
翔くんが( *^艸^)プッと吹いて。
「へ?…じゃねーよ( ̄∇ ̄*)
今日はあんま箸が進んでないんじゃね?」