• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第5章 復活アメジスト【S×M】



素直に話す潤に、
俺は顔が熱くなるのが分かったけど。

でもね…そこはさ、
仕事だからね。

お約束通りの、
櫻井翔ならこう言うだろう、
というそつのないコメントをしたけれど。


本当は、ドキドキが止まらなかった。

『翔くんって、ホントにイケメンだよね❤️』

潤はよく、そう言って背中からハグして、俺の頬を撫でていた。

だから、分からない訳はなかったんだ。

どんなにアイマスクをしたって、
時間が過ぎ去っていても、
潤の手は、
俺の輪郭を、ちゃんと覚えていたんだ。




潤と付き合っていた頃、
殆ど潤のマンションに入り浸っていた。

仕事が終わったと連絡してから帰ると、
潤がご飯を作って待っていてくれた。

始めのうちは、潤もそんなに作ったことがなかったようで、正直上手とは言えない時もあった。

でも、潤は元々の凝り性を発揮して、
いろいろ研究し、調味料を揃え、
ドンドン腕を上げた。


「あ、これ、うめっ♪」

俺が喜ぶ顔が見たいんだとか言って、
いろいろ作ってくれた潤。

『胃袋を掴む』なんて、相手を落とす慣用句にも言われる通り、俺は、潤に夢中になっていったんだ…


胃袋はもちろんだけど…

身体の方にも…



始めて経験した、いわゆる『ソッチ』の味…

申し訳ないけど、女とは比べ物にならないくらいに『ヨクて…』

俺を受け入れてくれる『ソコ』はもちろん、
平らな胸の先に息づく粒さえ、
俺の快楽を高める重要なアイテムになっていった。


………恋じゃない…


そう思っていたけど、
その時の俺は、もしかしたら『恋じゃない、恋なんかであるはずない』
そう言い聞かせていたのかもしれない…


今なら分かるよ…

あれは確かに、紛れもない、
『恋』だった…と。


認めるのが怖かったんだ…
子どもだったから…


もう、今更、なんだけどね…


この頃の潤が、
どうしてもあの頃と重なるから、
俺は少しだけ、混乱しているに過ぎない…


そうだろう??

/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp