第5章 復活アメジスト【S×M】
幸い、相葉くんが、ニノにベタベタして、冷たくあしらわられて大騒ぎしてるから、その場はそれで終わったんだけど…
………(。-`ω-)
いかんな…これは。
どうもペースが狂う。
長い事距離を取っていた友人…
いや、元カノ?元カレ??
その人が、急に同じ課に配属になったみたいな…
まあ、実際そんな経験はないんだけれども…
『どう接していいのか分かんない』
今の俺はまさにそれだ。
「お、みんな早いね~、おはよう…」
智くんが、おじいちゃんみたいに登場して、
何となくその場は、収録の準備モードに入った。
11月に、ファンクラブのメッセージ動画を録った。その時、目隠しをし、誰が誰か当てる。という企画になった。
じゃんけんで、当てるのは潤に……
ランダムに椅子に座り、声を出してはいけない。
潤が、アイマスクをして、
メンバーの顔を触るだけで誰なのかを当てなければならない。
分かるだろう、と、
他のみんなもそう言っていた。
でも、いざ手で触り始めると、
潤は予想に反して迷っていた。
頻繁にくっつくように写真を撮ったりしてはいても、顔だけじゃ難しいか…?
相葉くんから、智くんへと触ってから、
俺のところに……
…………懐かしい潤の手……
何度も何度も、愛しそうに俺の頬に触れていたその手が、今再び、そっと頬を撫でる……
………潤……///
心臓が、大きく跳ねたその時、
「あ、はい……」
前の二人に比べ、呆気なく離れていくその手の平……
4人を触り終えて、
「3番は分かりました。櫻井くんです!」
自信を持って、そう言い放った潤…
えっ??
そんな…??
俺にはもう触らず、他の三人はしっかり撫で回してから、バッチリ正解した潤。
「翔くんは、すぐ分かりました!
この辺の感じが……」
って。
それを聞いたニノと相葉くんが
目配せし合っている。