• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第4章 琥珀色の恋【A×N】


【MASAKI】

……楽屋の大きな時計は、

11時を指そうとしていた。



「おはよ…って、早いね~」
俺たちの次に、楽屋に登場したのは翔ちゃん。

ちらっとニノを見て、優しく微笑んでから、
俺にその笑みを向けて、

「相葉くん、お誕生日おめでとう~!」
と俺の肩を強めに叩いた。

「あ、ありがと…」

翔ちゃんは、『でっ??』
って顔して俺を見た。

ニノは俯いたままゲームをしていたけど、
その瞬間、顔を上げた。


……そうだよな…俺には……
俺たちには、報告の義務がある。

そんなに部屋そのものを堪能できなかったとはいえ、お陰様ではあるんだから…

「…えっと…」

何から話そうかと、口を詰むんだその時、

「おはよ~…」
大ちゃんが入ってきた。

彼は俺とニノを見比べて、ニヤリと笑って自分の椅子に荷物を投げた。

「さて、っと…」

そんで、なぜか翔ちゃんのソファーに座って、
ワザとらしく脚と腕を組んだ。

すると、翔ちゃんもその隣にくっ付いて座り、
俺たちを見た。


……よし!話そう!

何から何まで話す必要はないよね?
無事に『コト』が済んだかどうか?

それだけは報告しなきゃ…

俺は、話したくない訳じゃないし。

なんなら、ニノちゃんの可愛い乱れた姿を、
事細かに自慢したいくらいだよ?

……だけど。

俺の恋人がさ~(^^;
ほら、シャイだから( *´艸`)


それでも、覚悟を決めて話そうと、
俺が息を吸い込んだその時、

「まだいいよ!松潤が来てからで~。
二度も話すの大変だし、ね?」

「うん…まあ、二人を見てれば、大体のことは分かるけどね~…ね♪」


……くっ付きあって、『ね❤』とか言って微笑み合ってる二人は、なんだか俺たちよりずっと、『カレカノ』感が強く思えた。


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp