第4章 琥珀色の恋【A×N】
「…ニノ?」
「うん、ごめ……
もう少しだけ…待ってくれる?」
何も言わずに
優しい眼差しで見守りながら
ずっと待っててくれてる大型犬に
更なる『待て』をお願いするのは
本当に悪いなと思うんだけどさ…
「いいよ…だいじょぶ…
俺、待てるから…(*^^*)」
真冬なのに
向日葵みたいな温っかい笑顔。
「なんなら今日はムギュウだけでも…
日付が変わる時にニノが腕の中に
いてくれたら…俺…それで……」
「い、嫌だっ…ごめん、俺っ…」
…何やってんだろうっ…(>ω<〃)
歓びとか覚悟とか…
受け取ってもらうんじゃなかったのかっ?
隣りを歩ける幸せを…
溢れくる愛しさを…
伝えなくちゃ…
俺の全てを…捧げて。
胸の奥から
たまらなく熱いものが込み上げてきて
俺は夢中で
相葉さんの腕の中に飛び込んだ。
「だいじょぶ、だから…ムギュってして?」
んふふ♪っていう優しい笑い声とともに
俺の体は陽だまりに包クルみ込まれた。
「ニノ…俺ね、ちゃんと…勉強してきたよ?
ニノの大切なハジメテもらうんだから…
絶対に痛くしないし嫌がることもしない。
誓うよ…優しくする。だから…預けて…?」
バ、バカっ…
そんなに真面目な顔して…っ
「早くオシリ出してぇ~(≧∇≦)/」
っていつもっぽく…笑ってくれればいいのに。
…泣かせるじゃんっ(T-T)グスッ
ホントはもう…
とっくに預けてるんだよ!
一緒に歩いていけるって
わかった時から。
ほんのちょっとの勇気が
…足りなかっただけ。
でも……
それも今…もらったから(*´`)…
「…ふ、…グスッ……ありがと」
コクコクと一生懸命
温っかい胸の中で頷いた。