第4章 琥珀色の恋【A×N】
「ニノ?…どしたの?」
後ろから追っかけてくる
ビックリしてるのを隠すような
相葉さんの言い方に
おかしいな…
と思いながらも奥に入ると
「…あれ?」
会場から着て帰ってきた服が
無造作にベッドに放り出されていて
中型のスーツケースが
カパッと床で口を開けていて
振り向くと
目が泳いじゃってる
バスローブ姿の相葉さん…
どう見ても
今からここで部屋飲み~♪
っていう感じじゃ…ないよな?
…どゆこと?
潤くん…なんの真似なのよ……
「えっ…とぉ……あ、あのさ……」
どうする?
なんて言うんだよ?
彼の意図もわからないのに
潤くんに来るように言われたってのも
なんかおかしいだろうし
ゲ、ゲームをやりに来たことにする!?
それもっ(>ω<〃)…なんか変かっ←凄く変w
は、反省会は…どうかなっ?
二人だけでなんて
『UB』やってた去年ならまだしも
不自然すぎるか…
「…ニノ?」
「う、うん……あのね……」
苦しみながら
急いで周りを見回していたら
スーツケースから
ほんの少しだけ覗いている
忘れられない色のセーターが
目に飛び込んできた。
「相葉さん…あのセーターって…」
「…え?」
俺の指さすほうを見た相葉さん
「わぁぁっ(>ω<〃)!!」
大慌てでそれをギュッと押し込んで
スーツケースをバタン!と閉じて
ぜえぜえ言いながら
俺のことを見上げた。
「パ、パジャマにっ!いいかなって!
ほら~北海道はもう寒いと思ってぇ…」
それならなんでそんなに真っ赤になって
慌てて隠す必要があるんだよ…
ねぇ…
それ…
『UB』の時のセーターを
持ってきてる意味ってさ…
そんな言葉が喉まで出かかった時。
相葉さんのLINEの着信音…
「あっ、ちょ…待っててっ…」
幸いとばかりに
テーブルのスマホに飛びついて
LINEを読む相葉さんの顔が
更に更に赤くなっていく…
「…相葉さん?…だれ?」
「…ま、松潤…」
お……
なんだよ、種明かしか…?
「なんだって~?」
さりげなーく
聞き出そうとすると
返事の代わりに
相葉さんの真っ赤になった耳から
ジュッ…という音が聞こえた気がした。