第4章 琥珀色の恋【A×N】
「ふーん…なんだろうね……全員?」
「う、ん…全員……」
俺らも前に移動しながら
「相葉さんの部屋、わかってる?よな?」
「うん、確か…二つ隣り」
「じゃ…よろしく」
「りょーかい」
なんだろうな…
昔はよくコンサートの後に集まって
部屋飲みしながら盛り上がったりしたけど
最近はそういうことも
ホントに少なくなっちゃってるからな…
あれかな…
相葉さんの好きそうな…
いよいよ20周年始まって
気持ちが高ぶっちゃって
みんなでこの感動と興奮を
分け合いたいんだ~!…的な…ww
部屋に落ち着くと
とりあえずもう一度軽くシャワーを浴びた。
今回はもう一泊するから
気持ちの上でかなり余裕がある。
シャワーから出てきてスマホを見ると
特に誰からも
なんの連絡もなく…
何時に行きゃいーんだ?
まぁ…んなもん、テキトーか…
俺はあまり深く考えず
バサバサと髪を乾かして
楽チンなずんだら着を着て
ゲーム機を掴んで部屋を出た。
時間はもう11時を過ぎていて
「寝ていいよ?」って言われたら
秒で寝る自信あるくらい
正直…ベッドが恋しいww
でも…
相葉さんのそういう
『みんなで分かち合おうよ』的な気持ち
昔から好きだし…大切にしたいからさ…?
何年たっても変わんないことに
ちょこっと笑っちゃいながら
迷いなくピンポンした。
しばらく待つけど…
あれ?…出てこねーな…
もう一度押して待ってると
『は~い』
「おれー」
『えっ…ニノっ?』
明らかに慌てたような声がして
すごい勢いでドアが開いた。
髪からポタポタ雫を垂らしながら
目を見開いてるバスローブ姿の相葉さん…
ドキィンっ…と
胸が一気に跳ね上がったけど
全力で素知らぬ顔をして
「あ、ごめん…早すぎた~?」
その横をすり抜けて
部屋の中に入り込んだ。