第4章 琥珀色の恋【A×N】
今回歌う曲は
そのほとんどがシングル…
50曲以上は出してるから
全部を歌うことはできないけど
少し前にJohnny'sNetの方でやった
アンケート結果を見ながら
それぞれが外せない曲も出し合って
ファンの子たちに愛されてる曲
俺たちにとって思い出の深い曲
新曲を含め
合わせて40曲以上がちりばめられた
嵐の歴史を語るセトリになった。
毎年のコンサートで
必ず歌う曲が多いけれど
今年は…
気持ちの上で何かが違う。
嵐として歩んできたその誇りと
それを歌っていた頃の
相葉さんとの思い出が
1曲歌うごとに
胸にグッと溢れてくるんだ。
愛しい……愛しい……
嵐でいられる自分
5人でいる幸せ
そして…
相葉さんへの…想い。
愛しくてたまらない…
…俺の…すべて…
『100年先も愛を誓うよ』
『君は僕のすべてさ…』
OneLoveをずっと歌ってきた気持ち…
札幌最終日の挨拶で話した。
いつもの俺らしく
ちょこっと笑いをとっちゃう
締め方をしたけれど…
心の中では
相葉さんの笑顔が溢れていた。
伝えることはないだろうけど
100年たってもこの想いは変わらない。
いや……
100年たって
生まれ変わっていたら
また相葉さんと巡り会って
その時は…
その時こそは…
なーーんてね……
すべてを終えて
夜遅くに戻ってきたホテル。
バスを降りる直前に
潤くんに腕を掴まれた。
「ニノ…相葉さんが、さ…」
少し言いにくそうにしていて。
「相葉さんが…?」
「なんか話したいことがあるから
自分の部屋に来て欲しいんだって」
「え、今から…?」
「うん、そうみたい」
目をやると
既に相葉さんは前方のドアから
降りていこうとしているところで。