第4章 琥珀色の恋【A×N】
この18年
俺たちが一緒にいた時間を想ったら
芽生えたばかりの恋心よりも
もっと強くて熱い何かが
俺たちの間にはあるような気がして
それを…
『UB』のダンスに込めたんだ。
5人の中でも
誰よりも長く一緒にいる俺ら…
他の3人ではない
俺と相葉さんだから魅せられる『UB』。
その想いは
ファンの子たちにも届いたみたいで…
札幌の初日から大反響を呼んだ。
歌い終わったあと
裏に戻った時にハグしてくれた
相葉さんの嬉しそうな笑顔…
お互い照れくさくて
すぐに離れちゃったけど
忘れないよ?…俺は。
これからも誠実に
一生懸命ガンバる相葉さんを
『付かず離れず』見守っていく…
そう心に誓った瞬間の
あの…キラキラした笑顔を、ね。
ツアーが始まったと思ったら
あっという間に年の瀬を迎え
無事に紅白の大役を果たして…
大阪でのファイナルも
すごい早さでやってきて…終わった。
そのあと俺は
『ブラックペアン』の撮影に突入。
関連の番組出演や雑誌取材が
怒涛のように押し寄せ
それが一段落したと思ったら
相葉さんメインの夏疾風関係の仕事
更にそのあとも
俺は映画公開に関する仕事に奔走し
相葉さんもドラマ主演が決まって
撮影や主題歌の仕事で忙殺…
その合間には
それぞれの通常の撮影も
フツーに入ってくるわけだから
ありがたいことに
俺らの一年は
本当に飛ぶように過ぎていって…
…気がつけば。
あの…
ほの甘い恋心を優しく封印してから
約1年……
次の秋が
巡ってきていた……