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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第4章 琥珀色の恋【A×N】



【KAZUNARI】


いつも…
どんな時でも…

誠実で全力投球。


「よし!何からやる~?」


それに…

こんなことしたら
ファンの子たちが喜ばないかな?

あれをしたら
誰それが楽になるんじゃないかな?

自分のことよりも
まず周りのこと。

ファンのため
スタッフのため

そして…

俺たち、メンバーのため……

陽だまりをつくる
柔らかな太陽の陽射しのように

ずっと俺らを…照らし続けてくれた。

相葉さんは…そういう人。

落ちこぼれのくせに
練習抜けて俺を送って
豆乳鍋を作ってくれるのだって

自分の腹の調子が悪くても
ユニットのダンスのことを考えて
自主練しようと誘ってくれるのだって

きっと相葉さんの
そんな優しさからくるもの…

…わかってるんだ。

あの日。

送ってきてくれた俺の家で
抱きしめてくれたのだって

自信のあるダンスをミスって
俺が落ち込んでるじゃないかと
心配してくれたからだよね?

…わかってるんだ。

抱いちゃいけない感情だってことも
最初から…実らない恋だって…ことも。



周りからどう見えてるかは
正直わからないけど

俺は…嵐が好き。

…大好きだ。

5人でいることを誇りに思うし
めちゃめちゃ幸せだと感じる。

嵐がなくなることを考えると
怖くて仕方ないくらい。

来年は20年目に突入…

その先も…
さらに、その先も…

ずっとずっと5人でいるために。

今のこの…
芽生えかけている気持ちは…

…封印しなきゃ。

永遠に。

そうすれば…
ずっと5人でいられる。

誰にも迷惑をかけずに済む。

そしてもう…

相葉さんを傷つけずに済む。



目をギュッとつぶって
全ての想いをゴクリ…と飲み込んで。

「やっぱさ…『Sugar』からじゃね?」

俺はそこそこ明るい声を出して
フロアに出ていった。


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