第4章 琥珀色の恋【A×N】
トイレに入ると
スタッフさんが一人…
それと…ドアの閉まった個室。
あそこか…( ̄∇ ̄*)
俺の風邪が移って
腹でも壊したかな…
…って、いやいや!
俺は風邪じゃないし!
俺は…風邪じゃ、なくて…
俺は……
俺は……
……恋煩い……?
「だぁーーーっっ(//∇//)もうっっ!」
突然俺が叫んだもんだから
手を洗っていたスタッフさんが
ビクゥッ!と飛び上がった。
「あ…す、すんません…」
慌ててペコリ…っ…
そのスタッフさんは
(;^_^A←こんなふうに笑いながら
でも明らかにドン引きした感じで
そそくさと出ていった。
シン…とするトイレ…
なんかヒジョーに気まずくなって
一人さびしくファスナーを下ろしたら
「…ニノ?」
個室の中からくぐもった声。
「あ…うん」
「どうかした?」
「いや?ションベンしてるだけ。なんで?」
「え?…いや……その……」
シレッと誤魔化さなきゃ!
だって……
『知られちゃいけない』
「相葉さんは?…腹の調子…」
「あ~……まぁ、そうでもない…大丈夫」
「あ、そぉ…」
また
シン…とするトイレ。
なんだよ、この空気…
ちくしょ…気まずいじゃん(。ー`ωー)
「あ、あのさ…っ…」
フツーに…フツーにしなきゃ…
「ダ、ダンス…さ…」
「え…ダンス…っ?」
「うん…『UB』…」
「あ、あぁ…うん…」
と、とにかくに自然に…
話を繋ぐんだよ……
「練習なしで二日空けるのは…不安じゃね?」
「え?…あぁ…昨日は全体だけだったもんね」
なんだよ、俺…
何を誘導してんだ…?
「じゃあ今日…全体終わったら少し…やる?」
「お?お…おぉ、いいよ?スタジオとれる?」
ななななんでそっち方面に…っ…
二人きりになる話するなんて…バカか俺は!
「そっかー…急にはとれない、かもね…」
「…うーん…」
よかった…(;^_^A
修正、修正……
「まぁ…明後日だっけ?練習入ってるから」
「別にさ…スタジオじゃなくてもよくね?」