• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第4章 琥珀色の恋【A×N】



「だ、だから熱なんか…」
「ニノ…」

冷ややか~な潤くんの声(>ω<〃)

「わかってんだろ?一時イットキの無理が…
のちのち全員にすげぇ迷惑をかけること…」

もはや…何も言えない。

言い出せない。

「今日は帰ってゆっくり休め……な?」

大野さんの優しい一言に
項垂れたまま頷くしかなかった。

「そーする……ごめん……」


みんなの視線の絡む中
とぼとぼと荷物に向かうと

「俺、送ってくるわ」

なんの迷いもない相葉さんの声…

「どうせもうすぐ終わりだよね?」

はぁぁっ!?

いま一番
一緒にいたくない人なんですけどぉっ?

「バカ、いーよ…アンタは残んなさいよっ」
「ダメ!どうせちゃんと休まないだろっ?」
「休むわっ!コンサート近いんだからさっ」
「とかなんとか言ってゲーム三昧じゃん?」
「休むっつってんだろ!信じねーのかよ!」
「じゃ、休むとこ見届けたら帰ってやるよ」
「アホか!お子ちゃまじゃねーんだからっ」
「お子ちゃまだろっ…無理しようとして!」
「無理してねーし熱もねーんだよ、アホ!」
「はぁっ?じゃなんでこんなにミスんの?」
「そ、それはっ…アンタが…アンタがさっ」
「俺がなんだよ?怒ったのはそっちだろ!」
「怒ってねーわっ、アホ!だいたいさっ…」
「アホアホ言うな!心配してやってんのに」
「頼んでねーし!だから送りもいらねーよ」
「そんなヨタってる半病人ほっとけるか!」
「うっせ!アンタに世話になるほどじゃ…」


「やかましいぃぃぃっっっ!!」


地鳴りのような潤くんの声に
スタジオがシーンとする。

恐る恐る潤くんを見ると
鬼の形相で腕組みしてて…

こ、怖ぇぇ…(@_@;)

「痴話喧嘩は帰りの車でやれっ!
ニノ、次の練習までに体調と相方との仲
キッチリ治してこい…いいなっ?」

これ、マジなヤツだ……

「…わかった…」

俺は力なく荷物を担いで三人を見て。

「今日は…ごめん……」

相葉さんのことは見ずに
スタジオを出た。


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp