第4章 琥珀色の恋【A×N】
何も考えずにできる
めっちゃ古いシューティングゲーム…
脳内で絶叫した瞬間
…爆撃された。
嘘だろぉぉーっ(>ω<〃)!?
っていうのは
ゲームオーバーになったことじゃなくて
相葉さんのこと!
なんで長年
兄弟のように付き合ってきたあの人に
今さらドキドキなんてすんのっ?
『あの』相葉さん、だよっ?
漫才コンビにはなれたとしても
(もちろん俺がツッコミ役)
好きになる対象になんて
なるはずない相手じゃん…
そーだよっ…
これはドキドキなんかじゃない!
ベッタリなダンスを
やるようになってから
なんか変な空気に
アテられちゃってるだけだ。
ずっとずっと一緒にいるからって…
誰よりも相葉さんのこと知ってるからって…
そんな…
意識しちゃうだなんて……
…………………
…………(。ー`ωー)
「じゃ、やろっか!」
潤くんの気合いの入った声に
救われるような思いで立ち上がったけど
そのあとの俺のダンスが
ズダボロだったことは
俺自身にも説明ができなくて。
「ニノ、どしたよ…だいじょぶか?」
なんて
大野さんにまで心配される始末(*゚◇゚)
全然大丈夫じゃないよっ…
動揺しまくりだよ…っ…
…なんてことは
意地でも言えないけど。
大丈夫で通せないほどのミスの連発で
何度も全体を止めちゃってて…
「…ごめん……俺、ちょっと…」
「やっぱ熱があんじゃないの?」
いつになく真剣な相葉さんの声が
俺のセリフに被ってくる。