第4章 琥珀色の恋【A×N】
【KAZUNARI】
翔さんとの練習に
一緒に行こって誘われたけど
…突っぱねちゃった…
なんかさ…ちょっと……
面白くなかった、から(。ー`ωー)
今日…
せっかくいい感じで詰められて
けっこう達成感あって
このまま
ご飯~♪とか
飲み~♪とか
なるかと思ってたから…
いや、別にね?
約束も何も…してないよ?
相葉さんが俺のこと
優先しなきゃならないわけでもないよ?
でも、さ…
誘いの電話に
あんな…即答…しなくてもいーじゃんっ?
ちょっと迷ったりとか
別日を探してみるとか
いちおう…さっきは…
俺といたんだからさ…?
……(。ー`ωー)
なんか、俺……
重たい女…みたい、じゃね…?
『彼が私より男友達を優先しちゃって~
ホントありえなーい( ̄^ ̄゜)』
……的な。
…(≧∇≦*)ぶふっ!
何なんだよ、俺…っ
別にこんな
くどくど考えなくてもいーじゃん。
翔さんは落ちこぼれ組の相棒を
フツーに誘っただけ。
相葉さんは優しいから
それに応えただけ。
↑まぁ本当に間に合わない
焦りもあったかもね~( ̄∇ ̄*)
俺は……
俺はなんで行かなかったか…
べ、別にへそを曲げたわけじゃない。
そう!…必要ないからだ。
俺は完璧に振りは入ってるんだ。
行かなくていーんだ。
だから…断ったんだ…
………………
ゲームする時間が奪われずにすんで
喜ばしいじゃないか……
………………
さっきから…俺は……
何を一生懸命
考えているんだろう…
「…大丈夫ですかー?」
運転しながら
マネがバックミラーを覗いている。
「…ん?…なに?」
「すごく怖い顔、してますよ?」
薄暗くなりかけた街並みをバックにして
自分の顔が映し出された窓を見ると
ホントだ…
眉間にシワが……
「なんでもないよ~…あ、それよりさ…」
もうコンビニにおでん…
出てるかなぁ?
早く帰ってゲームしよ……
「どっかコンビニ寄って?」