第4章 琥珀色の恋【A×N】
【MASAKI】
何か今日は掴めたんじゃね~?俺達…
ニノはさ、自分のダンス覚えと身体のキレに、結構自信持ってるからさ…
まあ少なくとも俺よりはね?
覚えは俺より数倍速いし、
一回覚えた動きは、ほぼ忘れない。
身体が覚えてるんだって!!
いいよな~…俺なんか、
何度やっても…(・へ・)
でもさ、
それを羨ましがっても仕方ないから、
もうやるしかない!!
そうだよな~、翔ちゃん!
(いきなり登場。櫻井翔)
嵐5人の中で、俺と翔ちゃんは、ダンスに関しては劣等生…
覚えるのは遅いのに、忘れるのは早いと来てる…
だから、いつも5人で合わせた後、
翔ちゃんとふたりで居残りしたり、
別日にスタジオ借りて、復習したりしている。
まあ、『UB』に関しては、翔ちゃんと復習、って訳にはいかないから、ひとりで何とかしなきゃなんだけど。
ペアダンスって、ひとりじゃどうにもね~(^^;
埒が明かないっていうのかさ…
ニノを誘って、
俺ん家でこの後練習しちゃおっかな~…
夕飯奢るって言えば、ホイホイついてくるだろう🎵
「ニノ~、この後…」
その時、俺の携帯が着信を告げて震えた。
「出たら~?」
「えっ??」
「電話、急用かもよ~?」
「あ~、うん…」
ポケットから携帯を取り出すと相手は…
「はいはい。翔ちゃん~?何?」
翔ちゃんは、これから一緒に振りの練習しないかって…今までやってて、先生にも残ってもらってるみたい…
そんなら……
「うん、分かった!行くよ~。ここから10分くらいかな?…オッケイ!…はーい…はーい…」
結局翔ちゃんと練習することになっちゃった。
ニノを見ると、じっと俺のことを見つめていた。
……??なんだろう?
なんで、そんな目で……?