第3章 ブルートパーズの束縛【O×N】
【KAZUNARI】
始めはね、相葉さんと翔ちゃんの初めて、
後押ししてあげたくて始まった、
この酔狂な戯れ事……
途中から、夢中になっちゃった…
自分が楽しんじゃった…
だってさ〜(^^;
こんな可愛い翔ちゃんや、
こんな男らしい相葉さん、
見たことなくって。
大きなどんぐりみたいな可愛い目をうるうるさせる翔ちゃんに、
吸い寄せられるようにキスしちゃった。
最後の方はもう、
応援するっていうより、
最早趣味?
それとも、愛しさ?
なんだか分からない、
初めて味わう気持ちに…
俺もいつになく燃えちゃったんだよね…
…………からの…
「かずなり、風呂行くぞ!」
「えっ?あ、うん…」
甘い余韻に浸っていたのに、
大野さんの手が、有無を言わさぬ強さで
俺の手首を掴んで立たせた。
当然だけど、生まれたまんまの姿な訳で、
あんなとこ見られといてなんだけど、
ちょっと、恥ずかしい……
すると、大野さんがさっと
バスローブを掛けてくれた。
そんな俺たちを、櫻葉が
ニコニコしながら見上げている。
「じゃ、おまいら、適当にヤッとけ。」
「あの、智くん!」
翔ちゃんが慌てて声を掛けてきた。
…………その表情と肢体が、妙に艶かしく
見えてしまうのは、
初めて……の後の、中にから溢れだす色香のせいだろうか?
俺より早く、大野さんの喉が、
ごくりといやらしく鳴った。
「あのさ、ホントにありがとね〜
俺たちのために、ホントは見せたくないだろう、とんでもなくエロい格好や、やらしいところ、惜しげもなく見せてくれてさ!」
エロい格好……
惜しげもなく……
………(´;ω;`)……
改めて言葉に変換されると、
なんか、悲しい……(-.-)
もう、俺……失うもの、
なんもない気がする…((T_T))
手を引かれて歩く、風呂場のドアの前、
大野さんが突然立ち止まるから、俺はその背中にぶつかった。
「って〜、何?急に止まんなよ!」
「……………かずなり」
「なっ、何だよ…」
………あれっ?何かこの人、怒ってんの(^^;)