第3章 ブルートパーズの束縛【O×N】
「そ、そんなこと…っ」
俺は鞄を抱きしめて立ち上がり
テーブルを挟んだ向こう側のソファーに
ザザザっと避難した。
「できるわけねーだろ…っ」
「なんでぇ?」
「な、なんでって…!」
4つの瞳が俺をジッと見てる。
「そんなのっ…
ニノが…怒るに…決まって、る…」
段々尻すぼまりに
声が小さくなっていくのを
相葉ちゃんは見逃さない。
「じゃあリーダーは…いいわけね?」
「…へ?」
「ニノちゃんが怒るからダメなんでしょ?
リーダーは嫌じゃないわけね?」
相葉ちゃんの目がキラーンと光る。
「いいいいいいーや…ダメだっ!」
必死で否定したのに
プッと翔ちゃんが吹き出すから
否定の意味が弱まっちまったじゃんか!
「だから~なんでダメなのよォ~」
「そ、それは…っ!!」
「それはぁ~?」
「それはっ……あんな可愛いニノ…
お前らには見せらんないからだよっ(>ω<〃)」
一瞬…
部屋が静まり返った。
あ、あれ…っ(◎-◎;)?
俺…なんか変なこと言ったか?
恐る恐る二人を見ると…
キラッキラ瞳を輝かせて
両手の指を『お祈りポーズ』にして
胸の前で合わせてる二人が俺のこと見てて。
「お願いっ…リーダー!!この通りっ!!」
「大野さん…俺からも頼むよ」
「ダ、ダメだって!」
「翔ちゃんのスイッチ探したいんだ!!」
「俺も…雅紀のこと喜ばせたい」
「あんな可愛いニノっ…見せてたまるかよ!」
「俺も可愛い翔ちゃん見たいよぉ…」
「こんなこと頼めるの大野さんしかいないし」
「やめろぉぉぉ…(>ω<〃)」
泣き落としなんてズルいじゃねーか!
俺が翔ちゃんの頼み事に弱いの
知ってて言ってんのかよー!!
途方に暮れて
頭を抱え込んだとき。
…ガチャっ!
勢いよくドアが開いて
「はよー♪…なんのスイッチの話~?」
ニヤニヤしながら松潤が入ってきて。
その後ろに…
真っ赤になりながらギロリと俺を睨む
ニノが…入ってきた(*゚◇゚)…